マンション・戸建てを買うときに注意するべきポイント
私は、20代で東京都内のマンションを一人で購入して現在も済んでいます。
そして今、新たに買い替えを検討しているため、今まで住んでいるマンションと現在探している新しい住まいについて調べた結果や経験をもとに、出来る限り「失敗しない住宅選び」についてご紹介しようと思います。
一番重要なのは場所
これからマンションや戸建てを買おうとしている人にとって、モデルルームや実際の戸建てなどをみると、きれいな外観・内装や、便利や設備に目を奪われると思います。
でも、人生でも一番大きな買い物になるであろう「家」を買うときには、見た目よりももっと重要視しないといけないことがあるんですよね。
私が現在住んでいるマンションは東京でも人気の沿線で急行が止まる駅から徒歩10分以内のマンションの上層階です。(タワーマンションではありません)
実は、このマンションを購入する直前に、別のマンションの購入の話を進めており、間取りまで変更したにもかかわらず、契約直前でキャンセルした経緯があります。
理由は「直観的にやめた方がいい物件と思った」からです。
今のマンションを査定してもらったときに、担当者の方にこの話をして同じマンションの価値を聞いてみたのですが、金額で500万以上今のマンションよりも低い査定となっていました。
この直観的にやめた方がいいと思ったのには、今思うといろいろと理由があったんだなと思います。
その一つが「場所」です。
購入しようと思っていたマンションは、今のマンションと同じ駅ですが、徒歩12分の場所でした。駅から大きな幹線道路を超えた先にあるそのマンションの地名には「谷」が付いています。
なぜ、この物件が良くなかったのかというと、たった2分の違いで価値は大きく変わってきます。その評価価値の変わるポイントが駅からの距離で5分、10分、15分という区切りです。
不動産屋さんで賃貸物件を見るときでも、大体「駅から10分」とかの単位で検索の絞り込みがされます。その違いが大きのです。
また、大通りを超えるかどうかも心理的に負担になりということで、評価価値に影響していました。
もう一つの地名についてですが、「谷」とついているということは、昔はその周辺は土地が低くて川が流れていて谷にあたる場所だったということが考えられます。(このエリアは実際いそうでした)
そのため、土地が低く湿気が多く、地盤も弱いということから、大型マンションが建った時に地盤沈下による傾きが発生して大問題になったりもしました。
湿気が多いことも壁紙の内側にカビが生えたり、家全体が常に湿気がしていたりと体にとって良いことはありません。そういうことからも、地名に「川・谷・下・洲」などの地盤が低いイメージや弱いイメージを持つところが避けたほうが良いです。
地名にも少し関係がありますが、日本は自然災害の多い国ですが、その自然災害も地盤が低いところ、弱いところの方が被害が大きくなります。
埋立地にたてられた大型タワーマンションは見た目や景色は良いのですが、液状化現象が発生したり、陸の孤島となってしまったりすることも考えられます。
災害時にどこまで家として家族を守れるのかをしっかりと見極める必要があります。
管理がきちんとされているか(されていたか)
大手が販売しているマンションの場合、管理組合とは別に管理会社がマンション自体の日々のメンテナンスや管理をしていることが多いと思いますが、このマンションの管理の状況でそのマンションの価値は変わってきます。
日々の管理がずさんだと、ごみがあふれかえっていたり、駐輪場がぐちゃぐちゃで自転車を止められる状態ではなかったりと日々の生活が困るだけではなく、設備自体も劣化が激しくマンション自体の堅牢度(丈夫さ)も落ちてしまいます。
マンションの建築から10年後、20年後には大規模修繕が行われますが、この大規模修繕自体が行われないようなマンションの場合、配管設備が壊れたり、エレベータが壊れたり、給水タンクに不具合がでたりと生活できないレベルの事故につながることもあります。
大規模修繕がされたとしても、日々の管理がずさんだと、このときに多くの不具合が発見されて修繕金額が大きく跳ね上がることもあります。
そのため、新築だろうと中古だろうと、マンションを購入するときには管理会社がしっかりしているところを撰ぶべきです。
戸建ての場合は、ご自身でこのような10年後20年後を想定した管理をしていかないといけません。ただし、戸建てを建てた会社が管理会社と提携している場合もあるので、そのような場合は割安になることもありますので確認してみるとよいでしょう。
中古物件を購入する場合は、大規模修繕とまではいかなくても、外壁の塗装や配管設備の過去のメンテナンス状況は絶対に確認しておくべきです。
配管設備は漏水事故につながることもあり、漏水が発生すると家屋の被害は甚大で、復旧するにも相当な金額がかかってきます。
きちんとメンテナンスをされていたのかどうか、過去に何か不具合や不安なところはないかをしっかり確認しておくようにしてください。
ブランド・建築会社
立地や管理状況に比べると、ぐっと重要度は落ちるのですが、そのマンションの建設会社や販売会社ブランド(野村不動産のプラウドや住友不動産のシティハウス、明和地所のクリオなど)や建築会社がどこかというのも、ちょっとは気にしたほうがいいと思います。
私が今のマンションを売ろうと思い査定をお願いしたときも、無名のマンションではなく、某社のブランドマンションだったため、安心感があるのか人気が高いとのことでした。人気があるということは当然査定金額もアップすることにつながると思われます。
マンションや家を買おうとするときには、そこに一生住むつもりでも、実際に生活していると、会社員の場合は転勤があったり、年齢が高くなり子供が独立したりすると、広すぎる家は管理が大変になったり、年を取って配偶者に先立たれると一人で大きな家に住み続けるのも大変で子供世帯と一緒に暮らすことにしたりと状況が変わる場合もあります。
実際、私の場合は結婚するつもりもなければ子供を持つつもりもなかったので、一人で十分な広さと思って購入したのですが、結婚して子供ができると手狭になってしまい、買い替えを検討するようになりました。
そのため、出口戦略として「いつか売るかもしれない」ということを心の片隅に置いておいた購入時の選択をしておくと良いと思います。
そのためにも高い金額で売却できるように、ブランドや建築会社もある程度信頼のおける会社であることを条件にしておくべきです。
マンション・戸建てを買うときに注意するべきポイントまとめ
マンションや家を購入するときは、一番に予算にあったところを探し始めますが、それ以外にも気を付けておくと後々良かったなと後悔しなくてすむこともあります。
現在だけではなく、長ーく住むことになる我が家だからこそ、一歩先を見越して考えることが大事です。
今回ご紹介したのは、私自身が都内にマンションを購入したときの経験と、そのマンションを売却しようとしている現状から「後悔しないマンション戸建ての購入」についてご紹介しました。
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